コロナ情報による不安をなくせ! ~見ない聞かないという選択~
日本、いや世界は未曽有の緊急事態に陥っています。
今や皆が恐れる存在です。
日々増える感染者、マスク不足、緊急事態宣言により奪われた仕事や日常。
これからの生活がどうなるのか。
全く見通しがたちません。
そんな毎日の中で、私たちは共通のある思いを抱えているのではないでしょうか。
それは「不安」です。
明日が見えない、近い将来が分からないという言いようのない不安はいま、確かに皆さんの心の中にあると思います。
無数に降ってくる情報、ネガティブな報道、批判的なSNS。
ならいっそのこと、そんな自分を不安に陥れるものを
「見ない聞かない」という選択
を、すべきなのではないでしょうか。
「それじゃ、情報に乗り遅れるじゃん!」
「見ない聞かないじゃ、いざという時困る!」
そう思います。
私なりに考えましたので少しの間だけ、お付き合いください。
不安とは
そもそも不安とはどのような状態、心理状況をいうのでしょうか。
不安(ふあん、英語: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
まさに100%ドンピシャで私たちの心境を表していますよね。
そしてさらに、心理学的に人間の究極の不安とは「死への不安」といわれています。
先日、芸能人の志村けんさんがコロナウイルス感染による肺炎でお亡くなりになりましたが、身近な人が亡くなるとさらに無意識レベルで死への不安や恐怖が強まった方も多いと思います。
未だ解明されず、感染者ばかり増加するコロナウイルス。
故にさまざなな情報が毎日飛び交っています。
テレビを観て得た情報をSNSでつぶやき、それを周りの人に話す。
私は、ここ最近それの無限ループ状態でした。
無数の情報、意見を毎日のように見て聞いて、このまま不安に押しつぶされてウイルスより先に心が侵されてしまうのも時間の問題ではないかとさえ思いました。
そんな心の状態からいますぐ逃れたい、終わらせたい。
なぜ私たちはコロナウイルスによる情報不安に振り回されてしまうのでしょうか。
そもそも情報量が多すぎる
1.テレビ番組
テレビは一番身近で簡単に情報を得ることができるツールですよね。
スイッチひとつでチャンネルは変わり、ひっきりなしに流れる最新情報。
テレビ局独自の視点で切り込み他局との違いを楽しむこともできます。
しかし、今回のコロナウイルスの件のみならずこんな風に感じたことはないでしょうか。
「同じニュースでも、〇チャンネルと△チャンネルで言ってること違うな」
「いくらなんでも偏り過ぎてない?」
「ネガティブな情報ばかりだな」
テレビは私たちにとって便利で身近な存在ですが、こんなフレーズがありますよね。
「情報操作」
情報操作とは、簡単にいうと「その情報を受け取った者が受ける印象や判断結果に影響を与えようとする行為」です。
私たちがたまに疑問に感じる報道内容への違和感は、情報操作によって与えられています。
・やらせ報道
・誘導的な質問をした後の回答のみを報道
・長いインタビューの一部を切り貼りして、発言者の意図と異なる趣旨の内容に編集して報道
・根拠が薄弱なまま「〇〇の恐れがある」と不安を煽る報道
・マスメディアやその支援者に都合の悪い事実を報道しない
・情報源を「関係筋」として詳細を公開しない
多くのマスメディアもまた一会社、企業ですので会社の利害及び視聴率、経営方針、社風、株主や規制当局の意向等により情報操作が行われる可能性は大いにあります。
コロナウイルスのことだけでなく、私たちは知らぬ間にテレビを通してマスコミの思惑にまんまとハマってしまっているのかもしれません。
2.SNS
今や誰しも利用していると言っても過言ではないSNS。
テレビ以上にスマホで見るインターネットの情報は身近なものになりました。
緊急情報が自動でスマホに表示されたり、投稿者から随時ニュースに対する意見・情報がタイムラインに流れて来たり スマホを開けば自分が操作しなくとも勝手に流れてきます。
しかし、SNSならではの個人が発信するニュースは信用性が高いものもあればそうでないものもありますし、見ていて気持ちが落ち込んでしまうようなものも多々あります。
・ひとつの情報に個々(発信者)の価値観が加わった情報
・発信者の地域に偏った情報
・フォロワーを増やすために誇張された情報
・炎上商法を狙った完全なるガセ
・ニュースに対する不平不満
・発信者宛のネガティブなリプライ
インターネットのつながりが濃い時代ですが、それ故に個人の考え方・発信の仕方ひとつで私たちの心を安心にも不安にもさせます。
3.家族、会社、友人からの情報
テレビやインターネットより、信じてしまいがちなのが家族や会社の上司・同僚、親しい友人から聞いた情報です。
「え、そうなの?知らなかった」という情報を私たちに知らせてくれます。
受け取る側は知らせてくれたことに感謝しますし、知らせた方も役に立つことができてうれしい気持ちになると思います。
私も、テレビやSNSでこれはという情報を手に入れた時には「これは新しいかも」「言ってあげた方が助かるかも」と周りの人に話したりSNSで情報を共有したりします。
ですが、この「親しい間柄」ゆえにこんな経験はありませんか。
・半分程度しか理解していない情報を伝える
(確か〇〇だったと思う、チラッとテレビで観ただけなんだけど…など)
・又聞きの情報を伝える
(会社の人から聞いたんだけど、すごくいいこと聞いたんだけど…など)
これでは、受け取る側も伝える側も不確かな情報として残ってしまうのではないでしょうか。
今こそ「見ない聞かないという選択」を
以上のことからも、必要以上に様々な情報に触れるのは自分をますます不安に陥らせることになります。
しかし、一切の情報をシャットダウンし「見ない聞かない」としてしまうと本当に必要な情報が入ってこずに後々困ってしまいます。ここでいう選択とは
自分に必要な情報以外は「見ない、聞かない」ということです。
必要な情報を必要なだけ
①自分の中に入れたい情報を3つに絞る
あなたが今、生活するうえでコロナウイルスに関して絶対に欲しい情報はなんですか?
この中から3つ選んでください。
・コロナウイルスの生態
・家での過ごし方
・休業、生活補償について
・感染者数(世界・日本・各都道府県)
・緊急事態宣言について
・自分が住んでいる地域の情報
・PCR検査について
・医療崩壊について
・休業中、営業短縮のお店について
・子供の学校休校、休園について
・感染した場合の症状
・感染予防策について
・ワクチンや薬について
・コロナウイルスに関する事件
・マスク等の品切れ商品について
私は「休業、生活補償について・自分が住んでいる地域の情報・感染予防策」この3つを選びました。
選ぶコツは「今の自分の生活に影響を及ぼすものであるかどうか」です。
必要な情報は住んでいる場所・職業・年齢・家族構成によって、同じコロナウイルスのことでもで少しずつ違います。
何も選ばずにただ情報を受け取っていると、この項目全てのことを吸収し頭に情報が溢れてしまいます。
自分の今の状況をしっかり見極め、情報を選ぶことが大切です。
ですが、たとえ3つに絞ったとしても日々生活する中で他の情報を完全にシャットダウンするのは不可能だと思います。
ただ、自分の中で情報を受け取る項目の基準を作る・境界線を張るということで選んだ項目以外の情報は必要以上に気にならなくなり、不安を最小限に抑えることができるのではないでしょうか。
②自分で情報を取りに行く
最近、本当に興味があって自分から調べた情報はありますか?
何度も言いますが、今の私たちの生活にはテレビやインターネットで情報が湯水のように溢れています。
しかし、その情報は本当に正しいものでしょうか。
情報操作やSNS、偏った情報として受け取っていないでしょうか。
真実を知って安心したい、少しでも疑問を解消したいと感じたら自分で正しい情報を取りに行くことをおすすめします。
正しい情報とは
・データや数字で表れている情報
・情報の発信元
個人ではなく、国や公的機関が出している情報、これが正しい情報です。
ですが、最近はその国や公的機関ですら情報操作しているというニュースも出回っています。事実かどうかは分かりませんが、これはショックです。一体、何を信じればいいのか…。
けど、落ち込んではいられません。
自分に必要な情報は自分で手に入れる!そして情報に振り回される毎日を脱出しましょう!
私のおすすめは研究、感染症チームの情報です。
有志で専門家の方が情報提供してくれています。
また、SNSならではの「拡散してほしい=より多くの人に届いてほしい」という目的もあるようでツイートにハッシュタグが付いていることが思いの強さをうかがえます。
質問が多い内容は動画として専門家の方が自ら説明してくださってます。
また、今さら聞けないコロナウイルスに関する専門用語なども分かりやすくまとめられています。
厚生労働省のHPです。
こちらには日本国民に向けて幅広い分野での情報を公開してくれています。
情報量がかなり多いので読み疲れするかもしれませんがQ&Aのページはとてもよくまとめられていて疑問に思っていることはほとんど解決できました。
あとは、地域性に特化するならお住いの都道府県のHPもチェックされるといいと思います。
③情報に触れる時間を少なくする環境づくり
それでも情報疲れするようなら、決まり事や環境を作ることも大切です。
・見る時間を決める(テレビ1時間・SNS30分など)
・SNSは寝る前は見ない(就寝前は自律神経の乱れや睡眠障害、不安障害につながる恐れも)
・テレビをやめてラジオにしてみる(視覚からの刺激を少なくする)
・SNSのミュート機能を使う(キーワード設定で「コロナ」など入力すればタイムラインにその単語を含むツイートは表示されません)
・忙しい環境を無理やり作る(時間があるとついスマホをいじってしまいます)
これを機に暇さえあればインターネット検索しニュースを見て、情報に触れていた時間を見直してみるといいですね。
最後に
情報を「見ない聞かない」簡単なようで難しいと思います。
コロナウイルスはいまだ分かっていないことが多く、憶測でさまざまな情報が飛び交っています。
ですが、自分の今の状況をしっかり見極め、情報を選ぶことが大切です。
自分自身を不安から解放できるのは、自分しかいません。
コロナウイルスに心も体も負けないために、自分の頭で考え情報の取捨選択をする必要があると思います。
完